治療法を選ぶ


あなたが選ぶのは「治療法」ではなく「結果」です

治療法を選ぶというのは迷うことが多いものです。自分で決めなければならないとなると結構な精神的な負担にもなります。

どの治療法にも良い点もあればよくない点もあります。良い点どうしを比較すれば選びやすいかも知れませんが、よくない点どうしを比較すると時にはどれも選びたくないと思うかも知れません。何も選ばない、何もしなければ、何もしないなりの結果を受け入れなければなりません。

将来後悔しない選択をするためには、何を基準に、何を優先して、どういう治療法を選ぶのが良いのでしょうか。

当たり前と言えば当たり前ですが、一つの治療法を選ぶというのは、その治療を受けることによって得られる「結果」を選ぶということです。つまり、どういう結果になりたいかを選ぶということです。しかし「結果」の違い以外にもその過程の違い・・・早く終わるのか、費用がいくらかかるのか、その時の処置が痛くないのか・・・などなどがからんで判断を複雑にします。また結果と言っても直後の結果もあれば、5年後の結果、10年後の結果、20年後の結果など、どのくらい将来の結果を考えるかでも違いがあります。

将来後悔しない選択をするためには、先ず将来どうなっていたいかを現実的に考え・想像し・選び、そしてそれを実現するための具体的な治療法を考え・選ぶ、という順序がよいのではないでしょうか。「治療」を選ぶとなるとどの治療も受けたくないのかもしれませんが、「結果」を選ぶとなると「あなたの望む結果」ははっきりしているかも知れません。

もしかしたら、同じ結果が得られる別の治療法があるかも知れませんし、さらに、もっと良い結果が得られるさらに他の方法もあるかも知れませんので、時にはセカンド・オピニオン、サード・オピニオンを求めるのもいいのではないでしょうか。

できるだけ削らない治療、できるだけ抜かない治療、できるだけ見た目がきれいな治療、できるだけ費用がかからない治療、できるだけすぐ終わる治療、など色々なことにこだわった治療方針をそれぞれ立てることができます。

私は歯をできるだけ長く快適に使えるということを第一に考えますが、「将来、歯のことで困らない」というのもとても重要なこととして考えています。

今後どんな事が起きてどういう状態なら「歯のことで困らない」かは、年齢や個別の状況によっても違ってきますので、その人の将来のさまざまな事態を想定して治療方針を考えるようにしています。

歯と全身の関係も少しずつ分かってきています。歯が原因で他の病気になったりそれを悪化させたりしないよう、「歯が原因で困らない」というのも大切なことです。

20歳の人、40歳の人、60歳の人、80歳の人、それぞれの人の将来と今を考えて治療法を選ばなければなりません。

マツモト歯科医院 東京都大田区千鳥1-10-5、電話:03-5700-1444  院長 松本 理(まつもと わたる)1954年(昭和29年)神奈川県川崎市生まれ、1977年東京都立大学理学部数学科卒業、 1979年東京医科歯科大学歯学部付属歯科技工士学校卒業、1986年大阪大学歯学部卒業、1989年(平成元年)8月マツモト歯科医院開設